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これから合格する作文を書くために必要な技術について述べるが、読むだけでは不十分である。実際作文を書いてみて、添削を受けて、必要な本を読むということの繰り返しと積み重ねが大切である。文章力をつけることは、高校受験だけでなくこれからの人生に役に立つであろう。「学問に王道なし」である。
作文の採点基準
内容・構成
一、与えられた課題に合った内容であるか
ニ、論旨が明確になるよう論理的に文章を構成しているか。特に理由と結論の関係が論理的
であるかどうか。具体例と自分の考えを分けて書いているか。
三、段落設定は適切か。
○表現について
一、主述の乱れ・不適切な用語などはないか。
ニ、字数制限を守っているか。字数の九割以上書かれているものが特に良く、最低でも八割
以上は書かれていることが望ましい。
表記について
原稿用紙の使い方は正しいか。
誤字・脱字・送り仮名の間違いはないか。
採点担当の先生(読み手)の立場になって考えてみよう。先生は何百枚という答案を読むわけであるから、「よい答案は目立つ」のである。同時に、「数枚答案を見ると、もう疲れてしまう」ともいえるだろう。
文法・語法・漢字などの誤りを正すだけで他の答案と「差がつく」。この癖をつけておけば、当日予想もつかないような題材が出されても、内容はともかくとして形式の整ったものが書ける他の受験生と差をつけることができるのである。
作文の学習法
知識を身につける。
よい文章を読むこと。新聞の投書欄・文化欄を読んでとにかく文章に慣れる。
材料を仕入れる。自分の言葉で書けるようにする。
表記法・表現法を学ぶ。
漢字の練習、特に同音異義語を練習する。
実際に作文を書く→添削指導を受ける→アドバイスを読む。知識を身につける→
書きなおすというプロセスを少なくとも十回は繰り返す。
作文を書く手順
問題をよく読む
何について書くべきか考える
自分の意見や感想を書くものなのか、課題文を読んで要約したり、感想を述べたりするものなのか見極めよう。
守るべき条件を見る
段落構成、字数制限など厳守しよう。
論点を絞る
例えば、「中学校生活の思い出」といっても委員会活動、クラブ活動、修学旅行、運動会、友情…これらを全部書いていると散漫なものになってしまう。自分に一番影響を与えたものは何か絞って書く必要がある。「志望動機」についても同じことが言える。
構成の決定
答案を書く
ここまでの段階にじっくり時間をかけること。思いつきで書き始めると、途中で何を書いたらよいかわからなくなってつまったり、作文そのものが平凡なものであったり、ということになりがちである。 試験官は何百枚という作文を読み、採点するということをお忘れなく。
原稿用紙の正しい使い方
高校によっては、原稿用紙のオーソドクスな使用法とは違う書き方を要求する場合もある。字数制限を重視することから、題名・氏名は書かずに、本文から書き始めよ、という指示が多い。問題の表紙にも目を通し、監督官の当日の指示にもきちんと耳を傾けることを忘れずに。ここでは特に誤りやすいきまりについて述べる。
句読点、カッコは一字分。ただし『、』や『。』と『」』が続いた時は一マスとる。行の最初のマスには句読点、閉じカッコを書かないこと。そのような場合には、前行の最後のマスの中に書き込む。ただし、高校によっては、文字数制限の方に重きをおくためか、例えば句点を次の行の最初に打つなど、規則を無視した書き方を求める場合もある。問題の表紙や試験官の説明に注意すること。
『?』や『!』は一字分。しかし、特に必要な場合あまり多用しない方がよい。
()は一字分。語句や文などの説明・補足をするが、これも説明力不足を露呈するので多用しない方がよい。
会話・引用等は「」話中あるいは二重引用の場合は『』でくくる。
数字は、縦書きでは算用数字を使わずに漢数字を使う。ただし、欧文文字や算用数字を横書きする場合、慣用は一マスニ字。この点については、問題に扱いが明示される場合もある。
思考点(「……」文中の省略、会話の沈黙、余裕を残したい時に用いる)やダッシュ(「―」文の途中で説明を加えたり省略したりする時に用いる)は慣用でニマス用いる。思考点の場合、一マスに三つでニマス用いるのが普通。
○段落の冒頭は、必ず一マス空けて書く
正しい表記法
○硬めの書き言葉を使う
くだけた口語体は禁物。また、文末は常体(「だ・である」体)か敬体(「です・ます」体)かに統一すること。
一、「ね」「よ」「さ」などの間投助詞・終助詞は使わない。
ニ、流行語は使わない。
例)可能の「れる」×食べれる
単数の「とか」×作文とかは苦手だ
強調の「超」 ×作文は超苦手だ
その他 やっぱり・けど・むっちゃ・むかつく・そうなんだ・思っちゃうなどの話し
言葉
#ただし作文の本文中に会話を引用する場合は、会話体を使ってもかまわない。
文末ははっきりと
作文は自分の意見を述べるものであるから、「〜と思えなくもない」、「〜ではならないだろう」といった結論付けを逃げる表現は避けよう。
「〜と思う」「〜のである」というように断定を使うのが望ましい。
○漢字で書くべき単語は漢字で
むやみに漢字を濫用する必要はない。誤字は禁物。どうしても漢字が思いつかない場合は同義語を考えるなどひと工夫したい。
漢字が苦手な人はまず同音異義語から練習しよう。
正しい送り仮名を使おう
読点を正しく使おう
表現方法の工夫
一文は短めにする。
接続助詞でだらだら文章をつなげず、いったん文章を切って、接続詞でつなげる。
一文の中に多くの内容を盛り込まぬようにする。
主語・述語の係り受けを正しくする。
私の夢は、学校の先生になりたいです。
→私の夢は、学校の先生になることです。
副詞の呼応を正しくする。
とても〜ない おそらく〜だろう
表現の工夫をし、文章を印象深いものにする。
比喩 先生は湯気を立てたように怒った。(直喩)
先生は鬼だ。(隠喩)
擬人法 風が泣いている。
倒置法 「何度言えばわかるんだ。君は。」
擬声語 風がピュ−ピュー吹いた。
擬態語 彼はのっそりと歩いてきた。
はりのある文章を書くようにする。
作文を添削していると、よく苦し紛れに字数稼ぎのために関係のないことを書いたり、
同じことを何度も繰り返し書いている答案がある。本来、四百字程度の作文ならそんな余裕はない。同じ事を書いてもよいのは、冒頭と結びの部分くらいなのである。
よく出るテーマ
高校生活で大切にしたいことを六百字から八百字で書きなさい。(六十分)
中学校生活で最も印象に残っている事を八百字で書きなさい。(六十分)
ヒント
中学生活で思い出に残る出来事のきっかけ(生徒会・クラブに入った)
↓
練習や活動の厳しさなど体験をいれながら具体的に書く。
↓
体験によって学んだ事や感動したこと、それらをどのようにこれからの高校生活に生かしていくか
「私の将来」という題名で六百字から八百字で書きなさい。(五十分)
ヒント
夢を選んだきっかけ、その夢がどれだけやりがいがあるかを書く。
↓
仕事の内容を調べ、よい面、きつい面も述べ何故自分に合っていると思うかを書く。
↓
夢の実現のために高校生活では何をがんばるかを書く。
志望の理由について六百字から八百字で書きなさい。(六十分)
ヒント
学校のセールスポイントを調べたり、体験入学があれば参加したりして積極的な姿勢を示す。その学校がホームページを開設しているならアクセスしてみるのもよいだろう。
▼人にすすめられた、家から近い、制服のセンスがよいなどの理由はたとえ第一志望でなくとも書かない。
▼四百字なら一つ、六百字ならニつ、八百字ならニつか三つの動機を入れるのが適当。
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